Archipelagos Diary

伊豆諸島最南端、日本で小さい村・青ヶ島の太鼓打ちが綴るLIFE&DAYS

Sunday Trip in AOGASHIMA

夏、ひさしぶりの日曜日。海はすっかり浜遊びで人足はほとんど港へ、、車の音もしない昼下がり、静かな池之沢へ向けてひとり散策。青く澄んだ空、穏やかな海原、涼しげな風にそよぐ亜熱帯の緑を満喫したSunday Trip。

 

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休戸から眺める八丈島。

集落の東の端に位置する緑の深い休戸は、還住を果たした名主・次郎太夫の御屋敷もあった古い土地。青ヶ島の神事を司る大里神社もこの近くにある。

 

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尾端から眺める八丈島。

外輪山の外から内への分岐点・尾端は、池之沢へ向かう流し坂の入り口。ここまで来るといよいよカルデラの地・池之沢の全景が現れる。北には八丈を眺める海原、南には池之沢を一望できる、岡部と池之沢の境界がここにある。

 

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尾端から一望する池之沢。

 

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一周道路から眺める丸山。

池之沢のカルデラの中をぐるりと一周できる“一周道路”。この道路を歩くと、内輪山・丸山のいろんな姿を眺めることができる。

 

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丸山へ抜ける林道。
 
丸山の中腹へ登る林道は、森深い道。夏は重なり合う木立の影がなんとも涼しげ。おすすめの散策コース。

 

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林道から眺める流し坂・旧道

絶壁の外輪山を登るいろは坂。トンネルが出来るまでは何度も切り返しながらこの坂道を上り下りした。青ヶ島のダイナミックな地形を物語る道だ。

 

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林道で丸山へ向かわず少し寄り道。途中から農道を抜けて、畑をのぞいてから再び丸山へ。

 

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くろはとの松

丸山周辺は松の群生地。この立派な松は、島唄「くろはと」「月とどうしょ」の名手だったおばあさんが植えた松なのだそうだ。きっと山仕事をしながら、この松に止まり木して昼寝するくろはとを見て、唄っていたのだとおもう。

 

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丸山

地熱が高いため草木の生えることのない丸山の斜面。特産品のお塩の名前になりおなじみになった、噴気孔“ひんぎゃ”も主にこの斜面にある。

 

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コロコロドウラ

丸山から池之沢のガンガラ山(池之沢の大地は噴火の溶岩で覆われている、そのため大岩と深い沢だらけ、今はそのうえに堆積した腐葉土によって森ができている)を抜ける道・コロコロドウラ。

この森深いけもの道が、池之沢生まれの父にとって子供の頃の通学路。

 
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コロコロドウラの木々とタニワタリ

ここは池之沢の山深くに群生するオオタニワタリの様子が垣間見える素敵な小道。木の幹の分かれ目にいくつもの立派なタニワタリが共生している。
 
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コロコロドウラの古木とオオタニワタリ

宿り木とともに年月を重ねたオオタニワタリ
池之沢に生きる奥深さを伝える姿。
 
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丸山 pm5:30

さんたやりで太鼓の練習をして、夕方の帰り道。
外輪山に囲まれた池之沢の日の入りは早い。東側の斜面に残る日差しもあと30分でなくなり、フクロウが鳴いたら夜の合図。
 

 

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池之沢 SUN SET pm5:30

 

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流し坂トンネル pm5:30

 

 

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池之沢 pm5:30

東の空に月が見える。夕影が外輪山を登りきったら、池之沢に夜がやってくる。

 

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八丈島を眺む夕暮れ pm6:30

今日も一日中八丈島が大きく見えていた。
還住のひとびとはなにを想い、この景色を眺めたろう、、

手を振ってみる、そっちもいい日曜日だった?

 

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Aogashima Sun Set pm6:40

穏やかな夏の日をありがとう、また明日の朝、待ってます